申告書の提出がギリギリになることが多かった確定申告。今年は1週間も早く提出することができました! (*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ
そんなわけで一段落したところなので、フリーランス(個人事業主)が確定申告書を提出する際のポイントをまとめてみました。
目次
提出時の持ち物リスト
確定申告書B
確定申告書にはAとBの様式があります。
確定申告書Aは所得が給与所得や公的年金等・その他の雑所得、総合課税の配当所得、一時所得のみの方(かつ予定納税のない方)が使用できます。会社員の方が医療費控除などの各種控除を受ける場合は確定申告書Aになります。
確定申告書Bは所得の種類にかかわらず誰でも使用できます。フリーランス(個人事業主)の場合は事業所得になりますから確定申告書Bを使います。
収支内訳書あるいは青色申告決算書
白色申告なら収支内訳書、青色申告決算書は損益計算書と貸借対照表です。収支内訳書と損益計算書は内容的にほぼ同じものですが、白色申告には貸借対照表は必要ありません。
申告書の控え(任意)
確定申告書と収支内訳書あるいは青色申告決算書の控えを持参すると、受付印を押してもらえます。提出した証拠になりますので、せっかくなので押してもらいましょう。銀行の融資の申し込みなど、受付印のある控えが必要になる場合もあるらしいです。
各種控除証明書
社会保険控除などの控除を受ける場合は、その証明書を添付します。
支払調書(任意)
フリーランス(事業所得者)の場合、給与所得者の源泉徴収票にあたるものが支払調書です。支払調書の提出は義務ではないので添付しなくても違反ではありませんし、取引先によっては支払調書が送られてこない場合もあります。
以前、税務署に問い合わせたことがありますが「あれば添付してほしい」とのことでしたので、取引先から送られてきている場合は添付したほうがいいかもしれません。
マイナンバーの番号確認書類と本人確認書類
平成28年分の確定申告からマイナンバーの記入が必要になりました。申告書に記入したマイナンバーと照合するため、番号確認書類と本人確認書類の提示が求められます(郵送の場合は添付)。
マイナンバーカードがある場合はマイナンバーカードの表面と裏面の提示(添付)のみでOKですが、マイナンバーカードがない場合は番号確認書類と本人確認書類の両方の提示(添付)が必要です。
番号確認書類は、本人のマイナンバーを確認できる書類
- マイナンバー通知カード
- マイナンバー記載の住民票の写し
- マイナンバー記載の住民票記載時効証明書
などのうち1つ。
本人確認書類は、申告書に記載したマイナンバーの持ち主であることを確認できる書類
- 運転免許証
- 公的医療保険の被保険者証
- パスポート
- 身体障害者手帳
- 在留カード
などのうち1つ。
マイナンバーは記入しなくても申告書は受理してもらえます。罰則もありませんが、後日税務署から問い合わせが入る可能性があるそうです。
印鑑(念のため)
確定申告書と青色申告決算書(収支内訳書)にそれぞれ捺印する欄があります。忘れずに捺印しておけば、提出時に印鑑を持参する必要はありません。
私は捺印を忘れたことがあり、印鑑を持っていなかったので拇印を押すハメになりました。拇印を押すのに抵抗がなければ印鑑を忘れても大丈夫かな。ちなみに捺印は認め印でもOKですが、シャチハタ(ゴム印)はダメとのこと。
税務署の開庁時間
午前8時30分から午後5時まで、相談の受付時間は税務署によって違うようですが午前9時からの場合が多いようです。受付の5分前に到着しましたが相談の人はすでに50人くらい並んでいましたね〜。提出だけの列は20人くらいだったのでサクサクと進み10分後には提出完了していました。
数年前に最終日の午後に税務署に提出に行ったことがありますが、提出するだけでも1時間半くらい並んだことがあります。それ以来、提出が期限近くになった時は郵送することにしています。
郵送の場合
郵送物のリスト
- 確定申告書
- 収支内訳書、あるいは青色申告決算書
- 申告書の控え(任意)
- 各種控除証明書
- 支払調書(任意)
- マイナンバーと番号確認書類と本人確認書類
- 切手を貼って宛名を記入した返信用封筒(控えを送る場合)
必要書類は持参するときと同じですが、控えに受付印をもらう場合は切手を貼って宛名(自分の住所氏名)を記入した返信用封筒を同封します。
郵送する際の封筒は、角形2号のクラフト封筒なら申告書を折らずに郵送できるのでおすすめです。申告書は折っても問題ないので定型サイズの長形3号の封筒も使えます。ただし郵便料金は定型料金をオーバーする可能性がありますので郵便局で確認してください。
私は送るときは折りたくないので角形2号で、同封する返信用封筒は長形3号にしています。
郵送の場合は「信書」で送る
確定申告書は信書なので、「郵便物」(第一種郵便物)又は「信書便物」として送付する必要があり、ゆうパックや宅配便等では送れません。普通郵便や書留、配達記録、レターパックはOKです。
宛先は所轄の税務署へ
確定申告書を提出する税務署は、基本的に住所地や居住地の税務署です。自分の住所地の税務署が分からない場合、税務署の住所を調べたい場合は国税庁のサイトで郵便番号等で調べることができます。
封筒の表面に税務署の住所と宛名(○○税務署 御中)さらに「所得税確定申告書在中」と宛名の左に書きます。裏には自分の住所氏名を忘れずに。
通信日付印(消印)に注意
郵送の場合は、通信日付印(消印)が提出日とみなされるので、申告期限が3月15日なら15日の消印があれば、税務署に到着するのは期限を過ぎていても大丈夫です。ギリギリの場合は郵便ポストに投函するのは危険ですので郵便局の窓口に出しましょう。15日にポストに投函しても集荷が16日なら消印は16日となり、期限後申告で加算税がかかる場合があります。
また、郵便事故が心配な場合は簡易書留や配達記録で送ると安心です。
帳簿や書類は7年保管
申告書を提出して一安心。ですがまだ確定申告は終わりではありません。帳簿書類は青色申告の場合7年(一部5年)の保存期間があります。原則として紙で保存をする必要がありますので、会計ソフトで記帳している場合は印刷してファイリングしておきます。印刷を後回しにすると面倒になってなかなか手を付けられなくなるので一気にやっちゃったほうがいいですよ。
納税と還付
納税の場合
国税に関しては申告書を提出した後、国や税務署から納税のお知らせは来ません。提出した申告書に基づき、自分で期限までに税金をおさめないといけないのです。
納税の手続きは、以下の方法から選べます。
納付期限は平成28年分の確定申告の場合、法定納期限は3月15日、振替納税の振替日は4月20日になります。期限を過ぎると延滞税がかかりますので注意しましょう。
還付の場合
フリーランスのデザイナーは、ほとんどの場合で報酬から源泉徴収されていると思います。確定申告では納税よりも還付になる場合が多いのではないでしょうか。
還付金の受取りには、預貯金口座への振込みによる方法と最寄りのゆうちょ銀行各店舗又は郵便局に出向いて受け取る方法とがあります。
確定申告書に振込先の預貯金口座を記入すればいいだけなので便利だと思います。振込の場合、だいたい1〜2ヶ月くらいで振込されます。